どんな病気?

骨粗鬆症ってどんな病気?

骨粗鬆症(こつそしょうしょう)とは、長年の生活習慣などにより骨の量が減ってスカスカになり、骨折をおこしやすくなっている状態、もしくは骨折をおこしてしまった状態のことをいいます。

粗(そ)は”あらい”という意味です。鬆(しょう)は”す”とも読みます。つまり”す”のはいった大根のように内部があらくなった状態をさします。 私たちの骨は18歳ごろをピークに、年をとるごとに少しずつ減っていきますから、骨量の減少それ自体は生理的現象ともいえます。

そこで、骨量が2~3割も減り、骨の構造が弱くなって、その結果として骨折を起こしやすくなった状態ではじめて骨粗鬆症という病名がつくのです。

骨量の減少は、おもに骨の中のカルシウムの減少でもたらされるものです。 寝たきりの原因の第1位が脳卒中、第2位が老衰、第3位が骨粗鬆症による骨折であることから、高齢社会が抱える問題の1つとなっています。

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どうして骨粗鬆症が問題になるのですか?

舌きりすずめのお話に出てくるおばあさんは、背中が曲がっていますね。これは骨粗鬆症によるものです。エジプトのピラミットから発掘されたミイラも骨粗鬆症になっていたそうです。このように骨粗鬆症は昔からよくみられた病気で、決して新しい病気でも珍しい病気でもありません。それが最近にわかに注目を集めるようになったのは、人びとが長生きをするようになったからです。

高齢社会では、お年寄りのQOL(キュー・オー・エル=生活の質)が重要です。せっかく長生きをしても、寝たきりでは何にもなりません。元気にからだを動かし、いきいきとした生活を送ることを誰しも望みます。そのためには骨粗鬆症にならないようにすることが大切になってきます。


骨粗鬆症の原因はなんですか?

骨は固いので、一度つくられると変化しないようにみえますが、実際は絶えず活発な新陳代謝をしています。身体の細胞と同じで、丈夫でしなやかな骨を保つためには、古い骨を壊し、たえず新しい骨に作り変える必要があるのです。 これを骨代謝といいます。ところが、骨のもとになるカルシウムの摂取が不足したり、身体が老化して骨をつくるためのホルモンが不足してくると、骨をつくる量よりも骨をこわす量のほうが多くなります。

こうして骨からカルシウムが徐々に減り、骨がスカスカになっていきます。人が生きている限り、骨も生きているのです。


骨のカルシウムが血液中に溶け出すと聞きましたが?

骨からカルシウムが減っていくということは、具体的にどんなことなのでしょうか。

骨粗鬆症の原因を、もう少し深く探っていきましょう。

骨には二つの役割があります。1つはご存知のとおり人体という建造物を支える柱の役割です。 そして、もうひとつ大切な働きがあります。 骨はカルシウムの巨大な貯蔵庫です。

一方、血液中のカルシウム量は骨に比べるとごくわずかですが(人体中のカルシウム量の1%)、これを一定に保たないと、生命の維持に必要な心臓や脳が正常に働かなくなります。そこで、食事中のカルシウムが不足すると、不足分を骨から取り出して、血液中のカルシウム量を一定に保とうとする働きがおこります。

カルシウムをいつも骨から取り出している状態が続くと、骨のカルシウム量、すなわち骨量が減少して骨粗鬆症になります。


どんな人がかかりやすいのですか?

年を重ねることにより、どんな人でも骨の量は減ってきます。でもみんなが同じように減っていくのではありません。減りやすい体質や、生活のしかたが関係していますので、個人差が出てきます。まず、骨粗鬆症は女性に多くみられる病気です。

これは女性のほうがもともと骨が細いうえに、閉経によって骨をつくるもとになる女性ホルモンの分泌が減ることがあげられます。卵巣などの手術で人工的に閉経になっても同じです。

このほか、以下のような骨粗鬆症の危険因子があります。

(1)遺伝に関係するもの
 (閉経の時期、痩せ型、家族歴)

(2)生活のしかたに関係するもの
 (偏食、運動不足、アルコール・ コーヒーの多飲、喫煙、日光照射不足)

(3)病気に関係するもの
 (胃切除、糖尿病、甲状腺機能亢進症、高カルシウム尿症、
 ステロイド剤(グルココルチコイド剤)投与、原発性副甲状腺機能亢進症、腎不全)

これらの中には避けられないものもありますが、できるだけ危険因子を減らしていくように心がけましょう。

どんな人がかかりやすいのですか?
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