骨休めのおはなし

エジプトのミイラが語る骨粗鬆症の歴史

骨粗鬆症は人類の歴史とともに古くからありました。

エジプトの第12王朝、今から約4000年前のミイラに、骨粗鬆症による骨折が見つかっています。しかし、冬はエジプトよりもっと寒く、日光に恵まれず、ビタミンDが足りなかったペルシャでは、もっと骨粗鬆症は多かったそうです。エジプトとペルシャの戦争で累々と横たわるペルシャ兵士の骨は、エジプト兵士の骨より柔らかかったのですぐわかった、という古文書の記載があります。今も昔も正しい栄養、ことにカルシウムとビタミンDをじゅうぶんに取ることは、骨粗鬆症の予防の基本です。運動をして筋肉を強くし、骨に力を加えることも必要です。

ストレスは体からカルシウムを失わせ、骨を弱くしますので、適当な体と心の休養をとり、自分の周りを明るくして、楽しい環境をつくることを忘れてはいけません。

病気は気持ちからです。エジプトの昔から、人びとは苦しみ悲しんできました。その現われの1つが骨粗鬆症です。

21世紀の世界は、もっと平和で幸福な、骨粗鬆症のない世界にしたいものです。


どうして骨粗鬆症という病名になったの?

骨粗鬆症という名前は難しくて、あまり良い名前ではありませんね。

骨の病気ですから、「骨」と、病気という意味の「症」は仕方がありませんが、粗くて隙間が空いているという意味の「粗」と「鬆」を重ねたのはなぜでしょう。

鬆の字の上半分はかみづくりといって、髪や鬚のように一本一本ばらばらのものを表す漢字の一部です。 下半分の松も桜の葉のようにペッタリしたものでなく、 一本一本ばらばらの松葉のことで、どちらも粗いということです。つまり粗鬆は同じことを3回も繰り返しているのです。

骨が粗く、少なく、弱くなるというのにもっと簡単な言葉があるかもしれませんね。骨粗弱症とか骨粗少症とか。英語ではオステオポローシスといいます。骨に孔がたくさん空いているということです。

もしも骨粗鬆症の予防と治療が進んで、骨粗鬆症にかかる人がいなくなったら、骨粗鬆症という病名もなくなるでしょう。早くそのような時代になってほしいものです。

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