骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン2011年版

ガイドライン

2011年12月20日に「骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン 2011年版」(日本骨粗鬆症学会、日本骨代謝学会、骨粗鬆症財団)が発行された。予防のポイント概説と全部を掲載する(全文はPDFを参照)。

● 若年者における予防
わが国での大規模疫学調査により、日本人女性における最大骨量が18歳時に獲得されることが改めて確認された。栄養の充足下において、18歳以前、特に初経前後の2年間(10~14歳時)に強度の高い垂直加重系の運動を行うことが効果的と推測される。

●中高年者の予防
適正体重の維持とやせの防止(グレードB)、栄養指導(グレードB)、歩行を中心とした日常的な運動(グレードB)が有効である。喫煙と過度の飲酒は避けることが推奨される(グレードB)。

●転倒予防
運動を含む多角的介入(グレードA)、ビタミンD投与(グレードA)、施設入居高齢者に対してはヒッププロテクターが有効である(グレードA)。

●食事指導
カルシウムを食品から700~800mg(サプリメント、カルシウム薬を使用する場合には注意が必要である)(グレードB)、ビタミンD 400~800IU(10~20μg)(グレードB)、ビタミンK 250~300μg(グレードB)の摂取が推奨される。

●運動指導
一般的に衝撃荷重運動や抵抗加重運動は骨密度に有効性がある(グレードA)。骨粗鬆症の予防と治療に運動指導は不可欠であり、骨密度の上昇(グレードA)と骨折の抑制(グレードB)をもたらす。

【主な改定内容】
・骨質に関する研究成果を反映
・骨折危険因子の見直しとFRAX(R)をとりいれた新たな薬物治療開始基準
・生活習慣病と骨折リスクに関する最新情報の提供
・続発性骨粗鬆症の内容を拡充
・新規に保険適用を受けた薬剤と骨代謝マーカーを追加

【推奨の強さの分類】
A 行うよう強く勧められる
B 行うよう勧められる
C 行うよう勧めるだけの根拠が明確でない
D 行わないよう勧められる

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