治療の方法は?

病院はどこへ行ったらよいのでしょうか?

骨粗鬆症は人間のかかる病気の中で最も多い病気ですから、専門病院もたくさんできてよいはずですが、残念ながらこの病気についての知識が最近になってやっと深まってきましたので、対応が遅れているのが現状です。

いま骨粗鬆症は、おもに整形外科、外科、内科、婦人科の医師によって診療が行われています。これは骨粗鬆症が単に骨だけの病気ではなく、全身の代謝に関係している病気だからです。研究も学際的に行われています。

ただ、診療科によって治療へのアプローチのしかたが多少違いますので、自分はどの診療科へ行ったらよいかを あらかじめ考えておくとよいでしょう。

患者さんが腰背痛などの自覚症状を訴えて行くのは整形外科が多く、骨折を起こした重症の患者さんも整形外科の守備範囲となります。

更年期障害で婦人科にかかっている方は、まだ腰は痛くないけれども、骨量を測ったら少し減っていたので、ホルモン補充療法の治療を始めた、というような場合があります。また、かかりつけの内科の先生にみてもらうこともあります。大きな病院では、整形外科・内科などの複数の診療科でみているところもあります。このほか、骨粗鬆症検診のあと精密検査を受けた病院へ通う、骨粗鬆症外来や骨ドックを標榜する病院へ行くなどの方法があります。このように、現状ではさまざまなルートがありますので、 一度かかりつけの医師や保健所などに相談するとよいでしょう。

当財団のホームページで骨粗鬆症の診断を積極的に行っている医療機関を紹介していますので参考にしてください。


骨粗鬆症の治療薬にはどんなものがありますか?

老化によって減ってしまった骨を若いころのように戻す薬はありません。

しかし、最近では早期治療により、骨粗鬆症による骨折がかなり防げるようになりました。 現在使われている薬は、骨の吸収(骨が溶ける)を抑える薬、骨の形成(骨を作る)を助ける薬、吸収と形成の骨代謝を調節する薬の三つに大別できます。

[骨の吸収を抑える薬]
・女性ホルモン
  女性ホルモンの分泌が減る閉経期の女性が対象で、更年期症状を改善し骨量の減少を抑える
・カルシトニン
  骨量の減少を抑え、背中や腰の痛みをやわらげる
・ビスフォスフォネート
  骨量を明らかに増加させ、骨折を予防する
・イプリフラボン
  骨量の減少を抑える
・ラロキシフェン
  骨量を増加させ、骨折を予防する

[骨の形成を助ける薬]
・ビタミンK2
  骨量の減少を抑え、骨の形成を助ける

[吸収と形成を調節する]
・活性型ビタミンD3
  腸からのカルシウムの吸収と骨の形成を助ける
・カルシウム剤
  食事からカルシウムがじゅうぶんとれない場合、長期に服用すれば骨量減少の防止になる

Q3-2-2

骨粗鬆症の薬はいつ飲むのがいいんですか?

それぞれの薬によって違います。医師の指示を守ってください。
ここでは原則的なことについてふれます。

まず、カルシウム剤は栄養物でもありますから、三度の食事の後に飲むのが自然で、吸収もよいでしょう。また薬ではありませんが、寝る前に牛乳を飲むと、よく寝られてカルシウムも補給でき、一石二鳥です。

 エストロゲン製剤は、1日1回飲めばよく、忘れないために普通は朝1回飲みます。
 活性型ビタミンD3製剤は、1日1回朝、または1日2回朝・夕飲みます。
 カルシトニン製剤は注射です。週1回または2回の注射をしてもらいます。時間は都合のよいときで結構です。
 イプリフラボン製剤は、1日3回食後に服用します。
 ビタミンK2製剤は飲み合わせの注意があります。
 ビスフォスフォネート製剤は、薬の種類によって飲み方が違います。
 ラロキシフェン製剤は、1日1回服用します。

それぞれ医師の指示を守ってください。

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