骨粗鬆症財団20年のあゆみ
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図1 骨粗鬆症検診・保健指導 43マニュアル 1 普及・啓発事業(国内)厚生省(当時)では「老人保健法」に基づき平成7(1995)年度から老人保健事業における総合健康診査に40歳および50歳の女性を対象とした骨粗鬆症検診を追加することになり、「骨粗鬆症検診マニュアル」が作成された。さらに平成12(2002)年度には骨粗鬆症が骨折等の基礎疾患となることから、早期に骨量減少者を発見し骨粗鬆症を予防することを目的として、「骨粗鬆症検診」が実施されることになった。「老人保健法」に基づく老人保健事業は、医療制度改革に伴い平成20(2008)年度から生活習慣病予防の観点から医療保険者が実施する特定健康診査および特定保健指導と「健康増進法」に基づき市町村が実施する健康増進事業となった1)。骨粗鬆症財団では国で実施する骨粗鬆症対策や骨粗鬆症検診をより良く実施できるための資材となるように保健師、栄養士、一般臨床医を対象にして「老人保健法による骨粗鬆症予防マニュアル」を作成した2)。しかし、平成20年度より骨粗鬆症検診は健康増進法に基づく事業として実施されることになったのを機に、骨粗鬆症財団では最新情報を入れた骨粗鬆症検診と保健指導の実践的なマニュアル「骨粗鬆症検診・保健指導マニュアル(企画:骨粗鬆症財団、監修 折茂 肇、編集:細井孝之、福永仁夫)」を作成した(図1)。この冊子はB5版で、図・表を多く取り入れ、原則見開き2ページとした。その内容を以下に示す。 序 用語について 第1章 検診・保健指導の目的と課題   1 骨粗鬆症対策における検診の意義   2 検診・保健指導の現状   3 求められる多角的な取り組み 第2章 検診の実際   1 検診の対象と医療面接   2 骨量測定法   3 骨量測定時の注意点   4 判定基準7. 骨粗鬆症検診・保健指導マニュアル

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