骨粗鬆症財団20年のあゆみ
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表1 財団研究助成初代選考委員 表2 財団研究助成選考委員 第1回公募は骨粗鬆症の基礎及び臨床的研究に対して平成4年10月から12月31日まで行われ、初回にもかかわらず71件の応募があった。申請者は整形外科学、産婦人科学、小児科学、放射線医学、歯科補綴学、衛生・公衆衛生学、解剖学、病理学、薬理学、生化学など多岐にわたった。選考の結果、財団指定テーマ(①骨粗鬆症と栄養,②骨粗鬆症予防のための生活指導,③リハビリテーション領域における骨粗鬆症)3題、一般研究助成計13題が選ばれた。当初の助成金の額は1題100万円であった。初代選考委員は近藤健文氏を委員長とする以下のメンバーである(表1)。氏名近藤 健文鈴木 不二男下田 智久高橋 榮明森井 浩世森田 陸司氏名遠藤 直人岸本 英彰五來 逸雄杉本 利嗣三木 隆己米田 俊之所属慶應義塾大学衛生学公衆衛生学大阪大学歯学部生化学厚生省老人保健福祉局老人保健課新潟大学整形外科大阪市立大学第二内科滋賀医科大学放射線医学所属新潟大学整形外科野島病院整形外科産育会堀病院産婦人科島根大学内科学第一大阪市立大学老年内科大阪大学歯学部生化学教室教授教授課長教授教授教授教授部長教授教授教授(敬称略)役職(敬称略)役職621.財団研究助成 2 研究助成事業骨粗鬆症財団寄附行為 (現在の定款に相当)に「本財団は、人口の高齢化に伴い急増する骨粗鬆症について知識の普及啓発、調査研究の助成及び内外の情報収集等の事業を行い、骨粗鬆症により生じる寝たきり老人等を減少させ、もって国民保健の向上及び老人福祉の増進に寄与することを目的とする。」と定めてある。この目的を達成するための事業の一つに骨粗鬆症に関する調査・研究への助成事業があり、助成金交付規程に則って事業が行われている。財団研究助成は平成3(1991)年骨粗鬆症財団設立の2年後、平成5年(1993年)1月に始まった。現在、助成対象は基礎・臨床研究を問わず、指定課題:1件300万円、一般課題:計5件(1件80万円)で、毎年10月1日〜11月30日にかけて公募している(研究期間:当年4月1日〜翌年3月31日)。現在の選考委員は表2の通りである。骨粗鬆症研究に対する助成

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