骨粗鬆症財団20年のあゆみ
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70現場から得られたこと謝辞平成16年からはD学園で10月の日曜日に親子のイベントに併せて、S学園で2月の平日に1日かけて3〜4回に分けて学年別保護者会に併せて行っている。両学園とも昼食はお弁当中心で牛乳の配給はない。このため親子ペアでのカルシウムの摂取量は正の相関を認め、子供の食生活が家庭で食事を作る母親の食生活に影響し、1日の平均カルシウム摂取量は子供が平均481mg、母親が平均477mgで親子ともに低値を示しているのが現状である。また約14歳を契機に年令とともに牛乳を飲む子供が少なくなる傾向にあり、最近の子供の牛乳離れを反映した結果が得られている。この検診に毎年同意して参加してくださる親子は同年代の110%以上の高骨量者と90%未満の低骨量者、さらに中学1〜2年生の親子に多い特徴がある。高骨量者には骨量の維持の確認、低骨量者には1年間の啓発成果を確認する機会になっている。特に低骨量群と高骨量群を比較すると低骨量群の親子ペアには体重が軽く、BMIも低く、家族の中に骨粗鬆症患者を持ち、運動量が少ないという要因を有し、逆に高骨量群の親子では体重が重く、運動をしていることが挙げられる。このため中学1〜2年生の親子は自分の骨量を初めて把握できる絶好の機会になっている。当日の昼休みは自分の骨密度を自慢する子供や、低く落胆して1年後に牛乳を増やしてくると、宣言して帰っていく子供で部屋の中が混雑する時間帯である。このような素直な元気な子供達や家族の健康管理のキーマンで骨粗鬆症予備軍である母親の検診に10年間携わっていると、生活・運動習慣の大切さを理解してもらう啓発の重要性を再認識させられ、また来年も検診を続けようと思う気持ちが湧いてくる。毎年継続してこのような事業が行えるのは骨粗鬆症財団の皆様が学校との連絡、資料の作成、配布、まとめ、親子への結果のフィードバックなど縁の下の力持ちとして協力してくださることに他ならない。責任者として大変感謝している。財団の協力がなければできない仕事であり、今までこの10年に私がお世話になった下記の皆様にこの場を借りて深謝したい。(聖マリアンナ医科大学整形外科学講座教授 清水弘之)骨粗鬆症財団事務局:平山 昭、山田昭夫、田中 譲、野溝泰昭、山内広世、西川 憲、 佐々木利幸、末廣耕一管理栄養士:浦本直子、黒澤文枝津久井浜整形外科:内田宙司小松診療所:故内田雅巳(敬称略)

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