骨粗鬆症財団20年のあゆみ
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6援することが重要と考え、各地域の代表者と意見交換を行いました。その成果として2012年からこれまでの地域での啓発活動を統合した「全国骨を守る会連合会」が発足する事になりました。骨粗鬆症は今や環境問題と同時に“global burden”として認識されています。地球規模で活動する組織としては、1998年に設立されたInternational Osteoporosis Foundation (IOF) があります。2012年1月現在、IOFは世界94カ国・地域から202の骨粗鬆症関連団体が加盟する巨大な組織で、本部はスイスのNyonにあり、骨粗鬆症の啓発活動を中心にさまざまな活動が行われています。JOFはIOFの設立当初から有力なメンバーとして加盟しています。 IOFの活動の一つとして、10月20日をWorld Osteoporosis Day (世界骨粗鬆症デー)と定め、毎年この日に向けて統一スローガンのもと世界各地でキャンペーンが行われています。また、世界骨粗鬆症「Patient Society」が2年に一度開催されており、2011年3月にはスペイン(バレンシア)で第13回世界大会が開催されました。これは患者の立場に立って骨粗鬆症に関するさまざまな情報を集め、医学会、政府、財界などに働きかけ、骨粗鬆症対策の策定に役立たせる事を目的としたものです。 これまでわが国にはこのような患者のための会がなく、 国際的に大きく立ち遅れていました。しかしながらわが国に於いても、ようやく2012年に「全国骨を守る会連合会」が設立され、今後はこのような国際的な活動にも積極的に参加できる基盤が出来た事を大変喜んでいます。 JOF設立20周年を迎え、これまでの活動の内容を振り返ると共に、わが国における骨粗鬆症の撲滅につながる活動の更なる推進に努力する決意を新たにしております。皆様のご理解とご支援をお願いする次第であります。

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