なったらどうなる

どんな症状があらわれる

骨粗鬆症は自覚症状がないまま加齢とともに進行します。骨折して初めて気がつく人が多いため「沈黙の疾患」と呼ばれています。
自覚できるのは、背中や腰が痛い、曲がってきた、身長が目立って低くなってきたなど、老化によるものと思いがちな症状です。
骨粗鬆症と診断されたら骨折を起こさないよう骨粗鬆症の治療をすぐに始めることが大切です。

骨粗鬆症の症状

軽度の骨粗鬆症

立ち上がるときなどに、
背中や腰が痛む

重いものを持つと、
背中や腰が痛む

背中や腰が曲がってくる

身長が縮んでくる

重度の骨粗鬆症

背中や腰の激しい痛みで
寝込んでしまう

転んだだけで骨折する

背中や腰曲りが
ひどくなる

身長の縮みがかなり
目立つ

閉経との関係

成人期の20歳代から40歳代くらいまでは骨芽細胞と破骨細胞はバランスの取れた状態で、骨量は一定に保たれています。
女性は閉経期を迎えると、卵巣から出る女性ホルモン(エストロゲン)が急激に少なくなります。
エストロゲンは、骨の形成を促し、骨の破壊を抑える作用をもっています。
エストロゲンに欠乏により、破骨細胞が骨芽細胞より活発に働くようになり、どんどん骨を溶かしてカルシウムを血液に供給し続けるため、骨量が減少します。